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【元住民が徹底解説】ビレッジハウスの正体とは?元・雇用促進住宅の歴史と今、住むメリット・デメリット

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【元住民が徹底解説】ビレッジハウスの正体とは?元・雇用促進住宅の歴史と今、住むメリット・デメリット
  • 引越ししたいけど、初期費用がネックだなぁ…
  • もっと家賃が安い物件ってないのかな?

新しい住まいを探すとき、誰もが一度は考えるのが「費用」のことですよね。

特に最近は物価も上がっていて、毎月の家賃負担は少しでも軽くしたいもの。

そんなとき、インターネットで「格安賃貸」なんて検索すると、必ずと言っていいほど目にするのが「ビレッジハウス」の名前ではないでしょうか?

  • 敷金・礼金・仲介手数料が無料!
  • 家賃2万円台から!

こんな魅力的なキャッチフレーズを見ると、「え、本当なの?何か裏があるんじゃ…?」と、つい疑ってしまうかもしれません。

もしかしたら、「ビレッジハウスって、昔ながらの古い団地のことでしょ?」「住むのはちょっと…」なんてイメージを持っている方もいるかもしれませんね。

こんにちは! 元ビレッジハウス住人の「びれっじくん」です。

何を隠そう、私も最初は皆さんと同じように、「ビレッジハウスって一体何者なんだろう?」と疑問を抱きつつ、その安さに惹かれて入居を決めた一人です。

そして気づけば、3年半という月日をビレッジハウスで過ごしていました。

このブログ記事では、そんな元住民である私が、

  • ビレッジハウスって、そもそもどんな賃貸住宅なの?
  • どうしてそんなに家賃や初期費用が安いの?何か特別な“からくり”があるの?
  • 『雇用促進住宅』って言葉をよく聞くけど、ビレッジハウスとどういう関係?
  • 実際に住んでみて、メリットとデメリットはどうだった?

といった、ビレッジハウスに関するあらゆる疑問に、私の実体験と知識を総動員して、徹底的にメスを入れていきます!

この記事を最後まで読んでいただければ、ビレッジハウスの「正体」がスッキリと明らかになり、その安さの秘密や、住む上でのリアルな注意点まで、丸ごと理解できるはずです。

「ただ安いだけじゃないの?」「本当に大丈夫?」そんなあなたの不安を解消し、賢い住まい選びの一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。

さあ、一緒にビレッジハウスの奥深い世界を探検しましょう!

目次

1. ビレッジハウスの「正体」とは? – 運営会社と基本的な特徴

  • ビレッジハウスって、よく聞くけど、一体どんな会社が運営しているの?
  • 家賃が安い以外に、どんな特徴があるんだろう?

前章で、ビレッジハウスの「安さ」の秘密に迫る導入をお伝えしました。

この章では、まず「ビレッジハウスとは何か?」という基本的な情報と、多くの人を惹きつけるその特徴について、元住民の私が分かりやすく解説していきます!

運営会社はどこ? 安心できるの?

まず、ビレッジハウスを運営しているのは、「ビレッジハウス・マネジメント株式会社」という会社です。


「え、聞いたことない会社だな…」と不安に思う方もいるかもしれませんが、実はこの会社、あの有名な「ソフトバンクグループ」の一員なんです。

もう少し詳しく言うと、ソフトバンクグループ傘下のアメリカの投資会社「フォートレス・インベストメント・グループ」が、後ほど詳しく説明する「雇用促進住宅」を一括で取得し、その管理・運営のために設立したのが、このビレッジハウス・マネジメント株式会社です。

「大手グループの一員」と聞くと、少し安心感が湧いてきませんか?

全国に2,000棟以上の物件を展開し、急成長している背景には、このようなしっかりとした母体があるんですね。

ここがスゴイ! ビレッジハウスの基本的な4つの特徴(メリット)

では、具体的にビレッジハウスにはどんな魅力的な特徴があるのでしょうか?

私が3年半住んでみて、特に「これは助かった!」と感じた基本的なメリットを4つご紹介します。

基本的な4つの特徴(メリット)
  • 衝撃の初期費用! 敷金・礼金・仲介手数料・更新料が基本0円!
  • 家賃が安い! 月々の負担をグッと軽減
  • 全国展開! あなたの街にもビレッジハウスがあるかも?
  • 入居審査が比較的緩やか&保証人不要も!

【特徴①】衝撃の初期費用! 敷金・礼金・仲介手数料・更新料が基本0円!

これがビレッジハウス最大の魅力と言っても過言ではありません!

一般的な賃貸物件では、家賃の数ヶ月分にもなるこれらの費用が、ビレッジハウスでは基本的に全て無料なんです。

  • 敷金(通常:家賃1~2ヶ月分):不要
  • 礼金(通常:家賃1~2ヶ月分):不要
  • 仲介手数料(通常:家賃0.5~1ヶ月分+消費税):不要
  • 更新料(通常:2年ごとに家賃1ヶ月分程度):不要

引っ越しって、ただでさえ色々とお金がかかりますよね。この初期費用がグッと抑えられるのは、本当に大きなメリットです。

【特徴②】家賃が安い! 月々の負担をグッと軽減

ビレッジハウスは、周辺の同じような広さの物件と比べても、月々の家賃がかなり安く設定されています。

物件によっては、2万円台から、地域によってはなんと1万円台の部屋が見つかることも

「毎月の固定費を少しでも抑えたい…」そんな方には、まさに夢のような話かもしれません。

この家賃の安さの秘密は、次の章で詳しく解説する「雇用促進住宅」が大きく関わっています。

【特徴③】全国展開! あなたの街にもビレッジハウスがあるかも?

ビレッジハウスは、北海道から沖縄まで、全国各地にたくさんの物件を持っています。

そのため、進学や転勤、Uターン・Iターンなど、様々なライフステージや引っ越し先の選択肢に対応しやすいのも特徴です。

「地方だから安い物件がない…」と諦める前に、一度ビレッジハウスの公式サイトで検索してみる価値は十分にありますよ。

【特徴④】入居審査が比較的緩やか&保証人不要も!

「収入が不安定だから審査が不安…」「保証人を頼める人がいない…」そんな悩みを抱えている方にとって、ビレッジハウスは心強い味方です。

一般的な賃貸物件と比べて、入居審査のハードルが比較的低いと言われています。

また、多くの物件で保証人が不要なシステムを採用しているので、手続きもスムーズに進めやすいです。

入居審査については以下の記事が参考になります。

いかがでしたでしょうか?

ビレッジハウスが、ただ「古い団地」というだけではない、多くの魅力的な特徴を持った賃貸住宅であることが、少しでも伝わったなら嬉しいです。

さて、次の章では、ビレッジハウスの成り立ちに深く関わる「雇用促進住宅」とは一体何だったのか、その歴史を紐解いていきましょう!

これを知ることで、ビレッジハウスの「安さの秘密」がさらに明らかになりますよ。

2. 【歴史を紐解く】ビレッジハウスの前身「雇用促進住宅」とは?

  • ビレッジハウスの物件って、なんだか昔ながらの団地が多い気がする…
  • そもそも『雇用促進住宅』って、一体どんな建物だったの?

ビレッジハウスの安さの秘密や特徴を理解する上で、避けて通れないのが、その前身である「雇用促進住宅」の存在です。

実は、私たちが今「ビレッジハウス」として目にする物件の多くは、この雇用促進住宅をリノベーションしたものなのです。

この章では、ちょっと歴史の教科書をめくるような感覚で、ビレッジハウスのルーツである雇用促進住宅とは何だったのか、その誕生から役割、そしてなぜ今の形になったのかを紐解いていきましょう!

雇用促進住宅の誕生:働く人を支えた「国の住まい」

時代は遡ること、昭和の高度経済成長期。

日本が「世界の工場」として目覚ましい発展を遂げていた頃、都市部では深刻な住宅不足が問題となっていました。

特に、地方から夢を抱いて都市部へ働きに出てくる人々や、炭鉱の閉山などで職を失い、新たな仕事と住まいを求めて移動する人々にとって、安定した住まいの確保は大きな課題でした。

そこで国は、「雇用保険事業」の一環として、働く人々に手頃な家賃で住まいを提供するため、全国各地に「雇用促進住宅」を建設したのです。

目的は「雇用の促進」と「労働者の生活安定」

名前の通り、働く場所を求めて移り住む人たちが、新しい仕事に就き、生活の基盤を築くまでの間、安心して暮らせる住まいを提供することが大きな目的でした。

どんな人が住んでいたの?

当初は、新しい仕事を見つけるために引っ越してきた「移転就職者」が主な対象でした。その後、会社の都合で転勤になった人や、災害で家を失った人など、住まいの確保が困難な状況にある様々な働く人々へと対象が広がっていきました。

どんな建物だったの?

多くは、鉄筋コンクリート造(RC造)の団地形式のアパートでした。間取りは、単身者向けの1Kから、家族向けの2DKや3DKなど、様々。当時の最新技術で建てられた、しっかりとした構造の建物が多かったようです。
私が住んでいたビレッジハウスも、元はこの雇用促進住宅。築年数は古かったですが、壁の厚さなどは、さすが元・国の建物!と感じる部分もありましたよ。

なぜ廃止に? 雇用促進住宅が迎えた「役割の終わり」

長年にわたり、日本の労働者を支えてきた雇用促進住宅ですが、時代の変化とともに、その役割も少しずつ変わっていきました。

そして、ついに2021年度までに、その役目を終え、廃止されることが決定したのです。

では、なぜ廃止されることになったのでしょうか? 主な理由は以下の3つです。

理由①:国の事業見直し「雇用福祉事業の縮小」

2007年の雇用保険法改正により、雇用促進住宅を運営していた「雇用福祉事業」が廃止されました。これにより、雇用促進住宅を国が運営し続ける法的な根拠が薄れてしまったのです。

理由②:「民間でできることは民間に」特殊法人等整理合理化計画

2001年に閣議決定されたこの計画に基づき、国が運営する様々な事業の見直しが行われました。雇用促進住宅もその対象となり、「できるだけ早期に廃止する」という方針が示されたのです。

理由③:建物の老朽化と財政負担の増大

昭和に建てられた雇用促進住宅は、当然ながら老朽化が進んでいました。修繕や維持管理には多額の費用がかかり、国の財政を圧迫する要因の一つとなっていたのです。

これらの理由から、雇用促進住宅は、その長い歴史に幕を下ろすことになりました。

雇用促進住宅の「やばい」噂はどこから? ネガティブイメージの背景

「雇用促進住宅」と聞くと、一部では「古い」「汚い」「治安が心配」といった、少しネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。

「やばい」なんて言葉で検索されることもあるようです。

なぜ、そんなイメージが生まれてしまったのでしょうか?

建物の「古さ」は隠せない事実

やはり一番の理由は、築年数の古さでしょう。新しいものでも築20年以上、古いものだと築50年、60年を超える物件も少なくありません。外観の見た目や、水回りなどの設備の古さが、「やばい」という印象に繋がっているのかもしれません。

立地条件の不便さも…

当時の建設目的から、必ずしも駅近や便利な場所ばかりに建てられていたわけではありません。中には、交通の便が悪く、生活に不便を感じる立地の物件もあったため、「住みにくい」というイメージが広まった可能性もあります。

管理体制の変化への不安

国から民間企業へ運営が移管される中で、「以前のような手厚いサポートが受けられなくなるのでは?」という不安を感じる声もありました。

多様な入居者とコミュニティの変化

入居対象者が広がったことで、様々なバックグラウンドを持つ人々が住むようになり、以前とはコミュニティの雰囲気が変わったと感じる人もいたかもしれません。これが、一部で「治安が悪くなったのでは?」という憶測を呼んだ可能性も考えられます。

このように、雇用促進住宅には、その歴史的背景や構造、そして時代の変化に伴う様々な側面がありました。

しかし、重要なのは、これらの雇用促進住宅が、そのまま放置されたわけではないということです。

その多くは、新しい役割を与えられ、現代のニーズに合わせて生まれ変わろうとしています。

それが、まさに次の章で詳しく解説する「ビレッジハウス」なのです。

雇用促進住宅が、ビレッジハウスとしてどのように変貌を遂げたのか、その具体的な変化を見ていきましょう!

3. 雇用促進住宅からビレッジハウスへ!何が変わり、何が変わらない?

  • 雇用促進住宅がビレッジハウスになったってことは、中身もガラッと変わったの?
  • 古い建物が、本当に快適な住まいに生まれ変わるの?

前章では、ビレッジハウスの前身である「雇用促進住宅」の歴史や特徴、そして「やばい」と言われるイメージの背景についてお話ししました。

役割を終えた雇用促進住宅の多くは、民間企業によって買い取られ、現代のニーズに合わせて生まれ変わっています。

その代表格が、私たちがお話ししている「ビレッジハウス」です。

では、懐かしの雇用促進住宅は、ビレッジハウスとして具体的に「何がどう変わった」のでしょうか?

そして、変わらない部分や、元・雇用促進住宅ならではの「個性」とは何なのでしょうか?

元住民の私が、その変化と特徴を詳しく解説していきます!

外観:時代の化粧直し! 見た目の印象はどう変わった?

ビフォー(雇用促進住宅):

昭和の団地によく見られる、機能性重視のシンプルな外観。長年の風雨にさらされ、外壁の塗装が剥がれていたり、汚れが目立ったりする建物も少なくありませんでした。全体的に、少し暗く、重たい印象があったかもしれません。

アフター(ビレッジハウス):

多くのビレッジハウスでは、外壁の再塗装や共用部分の修繕が行われています。明るい色合いに塗り替えられたり、エントランス部分がリフォームされたりすることで、以前よりもクリーンでモダンな印象に生まれ変わっている物件が増えています。
ただ、正直なところ、全ての物件がピカピカに生まれ変わっているわけではありません。私が住んでいた物件も、外観はやはり「年季の入った団地だな」という印象は残っていました。Google Mapのストリートビューなどで、気になる物件の実際の外観をチェックしてみるのも良いでしょう。

内装:まるで別世界? 快適空間へのリノベーション

ビフォー(雇用促進住宅):

ビレッジハウス 古い 雇用促進住宅 内装
参考写真

和室中心の間取りが多く、畳、襖(ふすま)、障子が定番でした。壁は砂壁や京壁、床は板の間という部屋も。収納は押し入れがメインで、現代のライフスタイルには少し使い勝手が悪い部分もあったかもしれません。照明も蛍光灯がむき出し、なんてことも。

アフター(ビレッジハウス):

雇用促進住宅からビレッジハウスへリノベーション
参考写真

ここが一番大きな変化と言えるでしょう! ビレッジハウスでは、内装を全面的にリノベーションしている物件が非常に多いです。

和室から洋室へ:
畳の部屋がフローリングやクッションフロアに変わり、現代的な住空間に。押し入れもクローゼット風に改修されていることも。

壁紙・床材の刷新:
古めかしい壁や床が一新され、白を基調とした明るく清潔感のある内装に。アクセントクロスでおしゃれな雰囲気を演出している部屋もあります。

間取り変更も:
場合によっては、壁を取り払って広いリビングダイニングキッチン(LDK)にしたり、収納スペースを増やしたりといった、大胆な間取り変更が行われていることも。
私が内見した際も、外観の古さとは裏腹に、部屋の中は「え、こんなに綺麗なの!?」と驚いた記憶があります。まるで新築マンションの一室のような、おしゃれな空間に生まれ変わっている物件も少なくありません。

部屋の様子は公式サイトで確認できます。

設備:古き良き(?)から現代の便利さへ

ビフォー(雇用促進住宅):

ビレッジハウス 雇用促進住宅 風呂 バランス釜
参考写真

お風呂はバランス釜(追い焚き機能はあるものの、操作が少し面倒で、浴槽も狭い)、浴室はタイル張りで冬はヒヤッと寒く、トイレは和式…なんていうのが、雇用促進住宅の典型的な設備でした。キッチンもステンレスのシンプルなものが多く、収納も少なめ。エアコンも付いていない部屋がほとんどでした。

バランス釜、若い方は知らないかもしれませんね…

アフター(ビレッジハウス):

雇用促進住宅からビレッジハウスへリノベーション お風呂

水回りを中心に、設備も現代のライフスタイルに合わせて大幅にアップデートされています。

キッチン:
システムキッチンとはいかないまでも、ガスコンロが設置できるタイプや、新しいデザインの流し台に交換されていることが多いです。収納が増えている場合も。

お風呂:
バランス釜から給湯式のユニットバスやシャワーに変わっている物件が増えています。追い焚き機能や浴室乾燥機が付いていることも(物件によります)。タイル張りだった壁や床も、パネルやシートで覆われ、掃除しやすく見た目もスッキリ。

トイレ:
和式トイレから洋式トイレへ。温水洗浄便座がオプションで付けられる場合もあります。

エアコン:
以前は設置されていなかったエアコンも、リビングに1台は標準装備されている物件が多くなりました。これは本当にありがたい変化です!
ただし、これも物件や部屋によってリノベーションの度合いに差があります。私が住んでいた部屋は、キッチンは新品同様でしたが、お風呂は昔ながらのコンクリート床に塗装しただけのものでした。内見時には、空いている部屋は全て見せてもらい、設備の状況をしっかり確認しましょう。

特に水回りが綺麗だと、生活の満足度が格段に上がりますよね

変わらない点・元雇用促進住宅ならではの「個性」

リノベーションによって大きく生まれ変わったビレッジハウスですが、元が雇用促進住宅であることから、変わらない部分や、ある種の「個性」として残っている部分もあります。

建物の基本的な構造(RC造):

これはメリットでもあります。壁が厚く、木造アパートに比べて遮音性や耐震性が高い傾向にあります。

築年数の古さからくる課題:

どんなにリノベーションしても、建物の根本的な古さは変わりません。そのため、湿気がこもりやすかったり、虫が出やすかったりする傾向は残ります。これらは、住む上での工夫や対策が必要になる部分です。

間取りの「名残」:

元々の間取りを活かしたリノベーションが多いため、現代のマンションと比べると、少し変わった間取り(例えば、玄関から直接DKが見える、廊下が狭いなど)や、収納の配置になっていることも。これはデメリットにもなりますが、工夫次第で個性的な空間づくりが楽しめるかもしれません。

団地特有の雰囲気:

複数の棟が立ち並ぶ「団地」としての雰囲気は、良くも悪くも残っています。広々とした敷地や緑が多い点はメリットですが、住民同士の距離感が気になる方もいるかもしれません。エレベーターがない棟が多いのも、団地ならではの特徴と言えるでしょう。

このように、雇用促進住宅は、ビレッジハウスとして、外観・内装・設備が大幅に改善され、現代の生活に合わせて進化しています。

しかし、元々の建物の特徴や課題も一部引き継いでいることを理解しておくことが大切です。

次の章では、これらの変化と特徴を踏まえた上で、元住民の私が感じたビレッジハウスに住む「メリット」と「デメリット」を、さらに詳しくお伝えします!

4. 【元住民が語る】ビレッジハウスに住むメリット・デメリット

  • 結局のところ、ビレッジハウスに住むのって、アリなの?ナシなの?
  • 家賃が安いのは魅力的だけど、それ以外のメリットや、見逃せないデメリットって何だろう?

ここまで、ビレッジハウスの成り立ちや、元々の雇用促進住宅からの変化について詳しく見てきました。

歴史や背景が分かったところで、いよいよ本題!

実際に3年半ビレッジハウスで生活した私が、肌で感じた「リアルなメリットとデメリット」を、忖度なしでお伝えします。

良いところも、そして「うーん、ここはちょっと…」と思ったところも、包み隠さずお話しすることで、あなたがビレッジハウスを選ぶべきかどうかの判断材料にしていただければ幸いです。

【元住民が実感!ビレッジハウスに住む5つの大きなメリット】

まずは、私がビレッジハウスに住んでみて「これは本当に良かった!」と心から感じたメリットを5つご紹介します。

5つの大きなメリット
  • やっぱりコレ!「家賃」と「初期費用」の圧倒的な安さ!
  • 審査のハードルが低い!多くの人に開かれた「住まいの選択肢」
  • 意外と広い! ゆったり暮らせる間取りが多い
  • リノベーションで快適性アップ! 古くてもキレイな部屋も
  • 良くも悪くも「干渉の少ない」ご近所付き合い

メリット①:やっぱりコレ!「家賃」と「初期費用」の圧倒的な安さ!

これはもう、何度もお伝えしていますが、ビレッジハウス最大の魅力です。

家賃
周辺の同じような広さの賃貸物件と比べると、毎月数万円単位で安かったです。この差額は、生活に大きなゆとりをもたらしてくれました。食費を少しリッチにしたり、趣味にお金を使えたり、将来のための貯蓄に回したりと、選択肢が広がります。

初期費用
敷金・礼金・仲介手数料・更新料が基本無料なので、引っ越し時の負担が本当に軽かったです。私の場合、キャンペーンも利用して初期費用はわずか6,770円! このおかげで、新しい家具を揃えたり、引っ越し業者に依頼したりする費用を心配することなく、スムーズに新生活をスタートできました。

メリット②:審査のハードルが低い!多くの人に開かれた「住まいの選択肢」

一般的な賃貸物件では、収入や職業、保証人の有無などで審査に通らないこともありますが、ビレッジハウスは比較的ハードルが低いと言われています。

多様な働き方に対応:
私自身フリーランスで収入が不安定でしたが、問題なく審査に通りました。アルバイトやパートの方、学生さん、年金受給者の方、生活保護を受給されている方などにも門戸が開かれています。

保証人不要が基本:
保証人を頼める人がいない方にとっては、本当に心強いシステムです。

メリット③:意外と広い! ゆったり暮らせる間取りが多い

ビレッジハウスは、元が雇用促進住宅だったこともあり、比較的ファミリー向けの2DKや3DKといった、部屋数の多い間取りが豊富です。

同じ家賃なら、より広い空間を確保:
ワンルームや1Kでは手狭だと感じる方でも、ビレッジハウスなら同じくらいの家賃で、ゆとりのある生活空間を手に入れられる可能性があります。

私も2DKの部屋で、仕事部屋と寝室を分けられたので、オン・オフの切り替えがしやすかったです。家賃は29,000円でした。

収納も充実(物件による):
昔ながらの押し入れは、奥行きがあって意外と収納力があります。

メリット④:リノベーションで快適性アップ! 古くてもキレイな部屋も

「古い団地」というイメージがあるかもしれませんが、ビレッジハウスは多くの物件でリノベーションが行われています。

内装一新:
壁紙や床材が新しくなっているだけで、部屋の印象はガラッと変わります。白を基調とした明るい内装の部屋が多く、清潔感がありました。

設備も更新:
キッチンやお風呂、トイレなどの水回りが新しい設備に交換されている物件も。私が内見した際は、部屋によってキッチンの新しさが全く違ったので、複数の部屋を見せてもらうのがおすすめです。

メリット⑤:良くも悪くも「干渉の少ない」ご近所付き合い

これは人によってメリットにもデメリットにもなりますが、私の場合はメリットでした。

プライバシーが保たれる:
都会のマンションのように、隣人との濃密な付き合いはほとんどありませんでした。挨拶程度の関係で、干渉されることなく自分のペースで生活できたのは気楽でした。

自治会活動の負担が少ない(物件による):
私が住んでいた物件には自治会がありませんでした。地域活動への参加を負担に感じる人にとっては、大きなメリットになるでしょう。

【正直に告白… ビレッジハウスに住んでみて感じた5つのデメリット】

もちろん、良いことばかりではありません。

ここでは、私が実際に住んでみて「これはちょっと困ったな」「覚悟が必要だな」と感じたデメリットを5つご紹介します。

住んでみて感じた5つのデメリット
  • 建物の「古さ」は隠せない… 設備トラブルの不安も
  • 虫との遭遇率は高め!? 自然豊かな環境の裏返し…
  • 騒音問題 – 壁は厚くても「衝撃音」は響く
  • 住民マナーは「運」次第? ゴミ出し問題など…
  • 退去費用はしっかりかかる!「敷金なし」の裏側

デメリット①:建物の「古さ」は隠せない… 設備トラブルの不安も

どんなにリノベーションされていても、建物の根本的な古さは変わりません。

水回りの古さ・劣化:
私の部屋のお風呂は、昔ながらのコンクリート床に塗装したタイプで、正直なところ古さを感じましたし、塗装が剥がれてくることもありました。

隙間風・断熱性:
冬は少し寒く、夏は暑いと感じることも。窓のサッシが古く、気密性が低い部屋もあるかもしれません。

修繕の可能性:
古い建物なので、いつかどこかで修繕が必要になる可能性は常にあります。

デメリット②:虫との遭遇率は高め!? 自然豊かな環境の裏返し…

これは私にとって一番の悩みでした…。

多様な虫たち:
ゴキブリ、ムカデ、ゲジゲジ、クモ…様々な虫と遭遇しました。特に夏場は覚悟が必要です。

侵入経路の多さ:
古い建物なので、どうしても隙間が多いです。徹底的な虫対策が必須です。

ビレッジハウスとは? 恥ずかしい やめとけ 虫 対策

トイレの通気口は虫に取って出入り自由状態でしたので、内側から塞ぎました。

デメリット③:騒音問題 – 壁は厚くても「衝撃音」は響く

RC造なので隣室の話し声は気になりませんでしたが、足音やドアの開閉音といった「衝撃音」は結構響きました。

生活時間帯の違い:
様々なライフスタイルの人が住んでいるため、深夜や早朝の物音が気になることも。音に敏感な方には辛いかもしれません。

外部の音:
窓や玄関からの音は意外と聞こえます。駐車場が近いと、車のエンジン音や話し声も。

デメリット④:住民マナーは「運」次第? ゴミ出し問題など…

これはビレッジハウスに限ったことではありませんが、一部マナーの良くない住民がいるのも事実です。

ゴミ出しルール:
私の住んでいたところでは、分別や収集日が守られていないことが多々ありました。

共用部分の使い方:
廊下や駐輪場に私物が置かれていることも。

騒音:
生活文化の違いからか、大きな声で話す外国籍の方もいました。

デメリット⑤:退去費用はしっかりかかる!「敷金なし」の裏側

初期費用が安いのは大きな魅力ですが、敷金がない分、退去時の原状回復費用やクリーニング費用は基本的に全額自己負担となります。

クリーニング費用は必須:
部屋の広さに応じたクリーニング費用が必ずかかります。

原状回復費用:
故意・過失による部屋の損傷は、しっかり請求されます。

短期解約の違約金:
2年以内に退去する場合は、家賃数ヶ月分の違約金が発生します。

メリットとデメリット、どちらも正直にお伝えしました。

ビレッジハウスは、家賃の安さという大きな光がある一方で、建物の古さやそれに伴う課題という影の部分も持ち合わせています。

次の章では、これらの情報を踏まえて、「ビレッジハウスはどんな人におすすめなのか?」そして「どんな人には向かないのか?」を、さらに具体的に掘り下げていきます!

5. ビレッジハウスはどんな人におすすめ? – あなたのニーズに合うかチェック!

「ビレッジハウスのメリットもデメリットも分かったけど、結局、私に合ってるのかな…?」

ここまで、ビレッジハウスの成り立ちから、家賃の安さの秘密、そして元住民である私が感じたリアルな住み心地まで、詳しくお伝えしてきました。

良いところもあれば、正直「うーん…」と唸ってしまうような側面もありましたよね。

では、一体どんな人がビレッジハウスに向いていて、どんな人にはあまりおすすめできないのでしょうか?

この章では、これまでの情報を総まとめし、「ビレッジハウスはこんな人におすすめ!」そして「こんな人はちょっと待った方がいいかも…」という具体的な人物像を、分かりやすく提示していきます。

ご自身の状況や価値観と照らし合わせながら、読み進めてみてください。

【こんなあなたにピッタリ! ビレッジハウスが輝く5つのタイプ】

ビレッジハウスが輝く5つのタイプ
  • とにかく「費用を抑えたい」節約重視タイプ!
  • 「審査が不安…」でも諦めたくないチャレンジタイプ!
  • 「広さ重視!」ゆったり空間で暮らしたいタイプ!
  • 「DIY好き・工夫好き」レトロな空間も楽しめるクリエイティブタイプ!
  • 「ご近所付き合いはあっさり派」マイペースに暮らしたいタイプ!

とにかく「費用を抑えたい」節約重視タイプ!

該当する人:
学生さん、新社会人、フリーター、転職活動中の方、毎月の固定費を極限まで下げたい方、貯蓄を頑張りたい方。

理由:
なんといっても家賃と初期費用の安さが最大の魅力。敷金・礼金・仲介手数料・更新料が無料なのは、経済的に大きなアドバンテージです。浮いたお金を学費や生活費、将来のための資金に充てたいという現実的なニーズに応えてくれます。

私もこのタイプでした!家賃が安いことで、精神的な余裕も生まれましたよ。

「審査が不安…」でも諦めたくないチャレンジタイプ!

該当する人:
収入が不安定な方(フリーランス、個人事業主、歩合制の仕事など)、勤続年数が短い方、過去に金融トラブルを経験した方(※状況によります)、保証人を頼める人がいない方。

理由:
ビレッジハウスは、他の一般的な賃貸物件と比べて入居審査のハードルが比較的低いと言われています。保証人不要の物件も多く、多様な状況の人々に住まいの機会を提供しています。「普通の賃貸は審査が厳しくて…」と諦めかけていた方にとって、希望の光となるかもしれません。

審査はドキドキしますが、正直に状況を伝え、誠実に対応することが大切です。

「広さ重視!」ゆったり空間で暮らしたいタイプ!

該当する人:
一人暮らしでも荷物が多い方、趣味のスペースが欲しい方、在宅ワークで仕事部屋が必要な方、カップルや新婚さんで将来を見据えている方。

理由:
同じ家賃帯でも、ビレッジハウスなら2DKや3DKといった比較的広い間取りの物件が見つかる可能性があります。ワンルームや1Kでは手狭だと感じる方にとって、ゆとりのある空間は魅力的です。

私も2Kの部屋で、一部屋を仕事部屋として使えたので、とても快適でした。

「DIY好き・工夫好き」レトロな空間も楽しめるクリエイティブタイプ!

該当する人:
古いものに愛着を感じる方、多少の不便は自分で工夫して解決するのが好きな方、原状回復の範囲内で自分らしい空間を作りたい方。

理由:
ビレッジハウスの「古さ」は、見方を変えれば「個性」であり、「DIYの素材」にもなり得ます。もちろん規約の範囲内ですが、剥がせる壁紙を使ったり、おしゃれな収納グッズで工夫したりと、自分だけの空間を作り上げる楽しみがあります。

湿気対策や虫対策も、ある意味「攻略ゲーム」のように楽しんでいました(笑)。

「ご近所付き合いはあっさり派」マイペースに暮らしたいタイプ!

該当する人:
濃密なご近所付き合いは少し苦手な方、干渉されずに自分のペースで静かに暮らしたい方。

理由:
物件にもよりますが、ビレッジハウスは比較的住民同士の干渉が少ない傾向にあると感じました。挨拶程度の関係で、プライバシーを保ちやすい環境は、マイペースに暮らしたい人にとっては心地よいかもしれません。

自治会活動などもなかったので、週末は自分の時間を満喫できました。

【ちょっと待った! こんなあなたは要注意かも… ビレッジハウスが向かない3つのタイプ】

一方で、以下のようなタイプの方には、ビレッジハウスはあまりおすすめできないかもしれません。

ビレッジハウスが向かない3つのタイプ
  • 「新築ピカピカじゃないと嫌!」最新設備・綺麗さ重視タイプ!
  • 「音に敏感…」静寂な環境を求めるデリケートタイプ!
  • 「セキュリティ第一!」安心・安全を何よりも重視するタイプ!

「新築ピカピカじゃないと嫌!」最新設備・綺麗さ重視タイプ!

理由:
ビレッジハウスの多くは築年数が古い物件です。どんなにリノベーションされていても、新築マンションのような綺麗さや最新設備を求める方には、物足りなさを感じる可能性が高いです。水回りの古さや、細かな傷・汚れが気になるかもしれません。

「音に敏感…」静寂な環境を求めるデリケートタイプ!

理由:
RC造である程度遮音性はあるものの、生活音(特に足音やドアの開閉音などの衝撃音)は響きやすい傾向にあります。また、様々なライフスタイルの人が住んでいるため、深夜や早朝の物音が気になることも。静かな環境を最優先する方には、ストレスになる可能性があります。

「セキュリティ第一!」安心・安全を何よりも重視するタイプ!

理由:
オートロックや防犯カメラ、管理人常駐といったセキュリティ設備が整っていない物件が多いです。特に女性の一人暮らしや、小さなお子さんがいるご家庭で、セキュリティ面を最重要視する場合は、より設備の整った物件を検討した方が安心かもしれません。

もちろん、これはあくまで一般的な傾向であり、個々の物件やあなたの価値観によって、感じ方は大きく変わります。

大切なのは、「自分は何を一番大切にしたいのか」「どこまでなら許容できるのか」を明確にすること。

そして、実際に内見に行って、自分の目で確かめることです。

ビレッジハウス、公営住宅、UR賃貸を比較してみました!

6. まとめ:ビレッジハウスの「正体」を理解して、賢い住まい選びを!

さて、ここまで「【元住民が徹底解説】ビレッジハウスの正体とは?元・雇用促進住宅の歴史と今、住むメリット・デメリット」と題して、ビレッジハウスの成り立ちから、家賃が安い理由、そして元住民である私が感じたリアルなメリット・デメリットまで、詳しく解説してきました。

この記事を読んでくださったあなたは、もう「ビレッジハウスって、結局何なの?」という疑問は解消され、その「正体」がお分かりいただけたのではないでしょうか。

最後に、ビレッジハウスについて、そして賢い住まい選びについて、大切なポイントを改めて整理しておきましょう。

ビレッジハウスとは、一言でいうと…

「歴史ある建物を活かし、工夫と割り切りで、驚くほどお得に住まえる可能性を秘めた賃貸住宅」

だと、私は3年半の居住経験から考えています。

そのルーツは「雇用促進住宅」

国が運営していた公的な住宅であり、働く人々を支えてきた歴史があります。この背景が、現在のビレッジハウスの「安さ」や「建物の特徴」に繋がっています。

リノベーションで進化

古い建物も、内装や設備がリノベーションされ、現代の生活に合わせて快適性が向上している物件も多くあります。しかし、その度合いは物件によって様々です。

最大の魅力は「経済的なメリット」

敷金・礼金・仲介手数料・更新料が無料であること、そして月々の家賃が安いことは、何物にも代えがたい大きな魅力です。

一方で、理解しておくべき「個性」も

建物の古さからくる湿気・カビ・虫の問題や、騒音の可能性、住民マナーの違いなど、事前に理解し、対策や割り切りが必要な側面もあります。

「やばい」の噂は、多角的な視点で見極めることが大切

インターネット上で見かける「やばい」というネガティブなイメージは、主に「建物の古さ」や、一部の「住民マナーの問題」、そして「雇用促進住宅」という言葉からくる先入観から生まれていることが多いように感じます。

しかし、それはビレッジハウスの一側面でしかありません。

実際に住んでみると、家賃の安さから得られる経済的・精神的なゆとりや、意外なほどの住み心地の良さを感じることも十分にあり得ます。

大切なのは、情報に流されず、メリットとデメリットをしっかりと比較し、自分自身の目で確かめることです。

後悔しない!賢いビレッジハウス選びの鉄則

  1. 徹底的な情報収集:
    公式サイトはもちろん、私のブログのような元住民の声も参考に、多角的に情報を集めましょう。
  2. 内見は最重要ポイント:
    写真や間取り図だけでは分からない、部屋の状態、周辺環境、騒音などを、自分の五感で確かめましょう。納得いくまで質問することも忘れずに。
  3. 自分の「優先順位」を明確に:
    「家賃の安さ」「広さ」「静かさ」「新しさ」…あなたが住まいに求めるものは何ですか? 全てを満たす物件は稀です。何を優先し、何を妥協できるのかを明確にしましょう。
  4. 契約内容は隅々まで確認:
    特に退去時の費用(クリーニング代、原状回復、違約金など)については、契約前にしっかりと理解しておくことがトラブル回避に繋がります。

ビレッジハウスは、全ての人にとって完璧な住まいではないかもしれません。

しかし、あなたのライフスタイルや価値観、そして「住まい」に求めるものと合致すれば、これ以上ないほど賢く、そしてお得な選択肢となり得る可能性を秘めています。

この記事が、あなたがビレッジハウスの「正体」を正しく理解し、後悔のない、そして納得のいく住まい選びをするための一助となれば、元住民としてこれほど嬉しいことはありません。

あなたの新しい生活が、素晴らしいものになることを心から応援しています!

ビレッジハウスについて、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ公式サイトもチェックしてみてくださいね。

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