【元住民が本音で回答】ビレッジハウスは後悔する？契約前に知るべき5つのデメリットと5つのメリット

この記事では、元住民の私が、3年半住んでみて心から「良かった！」と思ったことから、「正直、これはキツかった…」と後悔しかけた点まで、ビレッジハウスのメリットとデメリットの全てを、忖度なしの本音で徹底解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたはもうネットの噂に惑わされることなく、ビレッジハウスが自分にとって「最高の選択」か「後悔する選択」かが、ハッキリと分かります。

ビレッジハウス選びで絶対に後悔したくないあなたは、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

【結論】先に知れば後悔しない！ビレッジハウス選びの“たった一つ”の心構え

メリット・デメリットの詳細をお話しする前に、3年半住んだ私がたどり着いた、後悔しないための“たった一つ”の結論からお伝えします。

ビレッジハウスを選ぶということは、

「完璧な住環境」と「経済的な自由」を天秤にかける、究極のトレードオフ（交換取引）

なのだと理解することです。

• 何を諦めるのか？
  → 「建物の古さ」や「最新ではない設備」です。新築マンションのような完璧な快適さを手放すことになります。
• 何を得るのか？
  → 「衝撃的な家賃の安さ」がもたらす、圧倒的な「経済的メリット」です。お金と心の余裕を手に入れることになります。

この取引を理解すれば、後悔しない

もしあなたが、「この圧倒的な安さが手に入るなら、多少の古さや不便さは工夫で乗り越えよう」と、このトレードオフに納得できるなら、ビレッジハウスはあなたにとって最高の選択肢となり、後悔することは決してないでしょう。

この取引を誤解すると、後悔する

逆に、ネット上で「後悔した」という声が生まれる最大の原因は、このトレードオフを理解せずに入居してしまうことです。
「安いのに、新築みたいに完璧じゃないなんて…」
という、期待と現実のギャップこそが、後悔の正体なのです。

この“心構え”さえ持てば、あなたはもう大丈夫。
では、そのトレードオフの具体的な中身を見ていきましょう。あなたが後悔しないために、まずは正直に、厳しい「デメリット」からお話しします。

【デメリット編】元住民が「正直キツい…」と後悔しかけた5つのリアル

あなたが後悔しないために、まずは私が3年半の生活の中で「正直、これはキツかった…」「もう少し考えておけば良かった…」と感じた、リアルなデメリットから包み隠さずお話しします。

良いことばかりではありません。この現実を知ることが、あなたの賢い選択の第一歩です。

デメリット①：【リフォーム格差】部屋の当たり外れは“ガチャ”である

これが、ビレッジハウス選びの最大のリスクであり、後悔に直結するポイントです。
同じ団地、同じ家賃でも、

• 当たり部屋
  水回りが新品同様にフルリフォームされている
• ハズレ部屋
  最低限の修繕のみで、昭和の面影が色濃く残る

という、天国と地獄ほどの「リフォーム格差」が存在します。
特に、キッチンやお風呂といった水回りの状態は、部屋によって全く違います。これを知らずに適当な部屋に決めてしまうと、「隣の部屋の方がキレイだった…」と、入居初日から後悔することになりかねません。

デメリット②：【三大苦】湿気・カビ・虫との終わりなき戦い

これは、古い鉄筋コンクリート（RC）造の宿命です。

• 湿気とカビ
  どんなにリフォームされていても、建物の構造上、湿気はこもりやすく、特に梅雨や冬は油断するとすぐに黒カビが発生します。
• 虫
  築年数が古いため、建物のどこかに必ず隙間があります。そこから、G（ゴキブリ）、ムカデ、巨大グモなど、様々な虫が侵入してきます。

虫が極度に苦手な方や、カビ対策を面倒だと感じる方は、このデメリットが許容できないレベルのストレスになる可能性があります。

デメリット③：【生活音】壁は厚いが、「衝撃音」は意外と響く

「RC造だから静か」というのは、半分本当で半分嘘です。
隣の部屋の話し声やテレビの音は、確かに木造アパートよりは聞こえにくいです。

しかし、床や壁を伝わってくる「ドスンドスン」という足音や、「バタン！」というドアの開閉音といった「衝撃音」は、意外なほど響きます。
様々なライフスタイルの人が住んでいるため、深夜や早朝の物音が、あなたの安眠を妨げる可能性は十分にあります。

デメリット④：【住民ガチャ】ゴミ出しルールなど、マナーが気になる可能性

これはビレッジハウスに限った話ではありませんが、家賃が安いゆえに、多様な価値観を持つ人々が住んでいるのは事実です。

そのため、

• ゴミ出しの分別や曜日が守られていない
• 共用部分に私物が置かれている
• 夜間に話し声が響く

といった、マナーの問題に遭遇する可能性は、一般的な賃貸物件よりは高いかもしれません。こればかりは、住んでみるまで分からない「運」の要素が強いです。

デメリット⑤：【出口戦略】「敷金ゼロ」の代わりに、退去費用はしっかりかかる

「初期費用が安いから」と安心してはいけません。
敷金がないということは、退去時に発生するクリーニング費用や、あなたの過失による修繕費用（原状回復費）は、全額自己負担になるということです。

さらに、2年契約が基本のため、1年未満で解約すると家賃の3ヶ月分など、高額な違約金が発生します。
「とりあえずの仮住まい」のつもりで安易に契約すると、出口で大きな後悔をすることになります。

いかがでしたでしょうか。
これが、私が実際に体験した、ビレッジハウスのリアルなデメリットです。
しかし、次の章では、これらのデメリットを全て理解した上で、なぜ私が3年半も後悔せずに住み続けられたのか、その理由をお話しします。

【メリット編】それでも私が3年半住み続けた「後悔しない」5つの理由

さて、前の章では、ビレッジハウスの厳しい現実について、正直にお話ししました。
「やっぱり、後悔しそうだな…」と感じたかもしれません。

では、これだけのデメリットがありながら、なぜ私は後悔せず、3年半もの間、住み続けることができたのか？

それは、これらのデメリットを全て吹き飛ばすほどの、圧倒的なメリットがあったからです。
これこそが、私がビレッジハウスを選んで「賢い選択だった」と、今でも胸を張って言える理由です。

メリット①：【経済的自由】衝撃的な家賃と初期費用の安さ

これが、全てのデメリットを凌駕する、最強のメリットです。

• 初期費用、わずか数千円の世界
  私が実際に支払った初期費用は、たったの「6,770円」でした。通常なら数十万円かかるはずのお金が、ほぼゼロ。このインパクトは、あなたの人生のスタートダッシュを劇的に変えます。
• 毎月数万円が浮く生活
  周辺相場より圧倒的に安い家賃のおかげで、毎月、数万円単位のお金が手元に残ります。そのお金で、我慢していた趣味を始めたり、将来のために貯金や投資をしたり、友人と気兼ねなく食事に行ったりと、あなたの人生は間違いなく豊かになります。

この「お金の呪縛からの解放」がもたらす心の余裕は、たまに出る虫や、古いお風呂といったデメリットを、些細なことだと思わせてくれるほどの力を持っていました。

メリット②：【心の余裕】審査の緩やかさというセーフティーネット

一般的な賃貸物件の厳しい審査は、時として人生の選択肢を狭めます。
しかし、ビレッジハウスは、そんな人々のための「セーフティーネット」です。

収入が不安定なフリーランスだった私でも、問題なく入居できました。
様々な事情を抱え、「住む場所がないかもしれない」という不安に苛まれている人にとって、ビレッジハウスの存在は、「いざとなれば、ここがある」という、計り知れない心の余裕を与えてくれます。

メリット③：【空間の自由】意外と広い間取りと、工夫のしがい

「安いから狭い」という常識は、ビレッジハウスには通用しません。
元がファミリーなどを想定した雇用促進住宅だったため、ワンルームの家賃で、2Kや2DKといった広々とした間取りに住める可能性があります。

私が住んでいたのも、家賃29,000円の1DK。
一部屋を完全に仕事部屋として使えたおかげで、快適な在宅ワーク環境を、信じられないほどの低コストで手に入れることができました。この「空間の自由」は、生活の質を大きく向上させます。

メリット④：【リノベーション】古くても「キレイな部屋」は選べる

デメリットで「リフォーム格差」を挙げましたが、これは裏を返せば、「当たり部屋」を見つける楽しみがあるということです。

内装はリフォームでキレイになっている部屋がほとんど。
根気強く内見を重ね、水回りが新品同様になっている“お宝物件”を引き当てた時の喜びは、格別です。それはまさに、自分の足で勝ち取った、賢い選択の証と言えるでしょう。

メリット⑤：【精神的自由】干渉の少ない、気楽なご近所付き合い

これは人によりますが、私にとっては大きなメリットでした。
自治会活動や、濃密なご近所付き合いはほとんどありません。

挨拶程度の関係で、干渉されることなく自分のペースで生活できた「精神的な自由」は、非常に気楽で、心地よいものでした。

これらのメリットこそが、私が後悔することなく、3年半もの間、ビレッジハウスでの生活を満喫できた理由です。
では、あなたはどちらのタイプでしょうか？次の章で、最終的な診断を下しましょう。

【最終診断】あなたは後悔する人？幸せになる人？

さて、ビ-ジハウスの「天国」と「地獄」、両方の側面を見てきました。
全ての情報を知った上で、あなたがどちらのタイプか、最後のチェックをしてみましょう。

【幸せになる人】は、こんな価値観を持っています

もし、あなたが以下の項目に2つ以上、強く共感できるなら、ビレッジハウスはあなたにとって「最高の選択」となり、幸せな生活を送れる可能性が非常に高いです。

• 「見栄」より「実利」
  周りからどう見られるかよりも、家賃を抑えて、浮いたお金で自分の人生を豊かにすることに、より大きな価値を感じる。
• 「完璧」より「工夫」
  建物の古さや多少の不便さを「欠点」と捉えるのではなく、DIYやアイデアで快適な空間に変えていく「楽しみ」だと感じられる。
• 「他責」より「自衛」
  セキュリティや虫対策などを、管理会社のせいにするのではなく、「自分の生活は自分で守り、工夫する」という意識を当然のこととして持てる。

【後悔する人】は、こんな期待を持っています

逆に、もしあなたが以下の項目に1つでも当てはまるなら、ビレッジハウスはあなたの期待を裏切り、「後悔する選択」になってしまうかもしれません。

• 「安かろう、良かろう」を期待している
  家賃が安いのに、新築マンション並みのキレイさ、静けさ、完璧な管理体制を無意識に求めてしまう。
• 「音」や「虫」が、生理的にどうしても無理
  これは理屈ではありません。生活音に極度に敏感だったり、虫が心底苦手だったりする場合、日々の生活が耐え難いストレスになる可能性があります。
• 「住まいはステータスだ」と考えている
  住んでいる場所が、自分の価値を示す重要な要素だと考えている場合、ビレッジハウスの「古い団地」という側面に、いつか劣等感を抱いてしまうかもしれません。

さあ、あなたはどちらのタイプでしたか？
どちらが良い、悪いではありません。これは、あなたの「生き方」そのものについての問いなのです。
次の章で、最後のまとめをお話しします。

まとめ：「後悔」の正体を知れば、もう迷わない

さて、ここまで元住民の私が、ビレッジハウスに住んで「後悔」しかけたこと、そして「最高だ」と感じたこと、その両面を、忖度なくお話ししてきました。

この記事を読み終えた今、あなたはもう、ネット上の「やばい」「後悔した」という漠然とした言葉に、心を揺さぶられることはないはずです。

「後悔」の正体とは？

ビレッジハウスに住んで「後悔」する人のほとんどは、

「安い家賃」と「新築並みの快適さ」の両方を、同時に手に入れようとしてしまった人

です。
その期待と現実のギャップこそが、後悔の正体なのです。

しかし、この記事を最後まで読んでくださったあなたは、もう知っています。

ビレッジハウスを選ぶということは、

建物の古さというデメリットを受け入れる代わりに、圧倒的な経済的メリットという果実を手に入れる、極めて合理的なトレードオフ（交換取引）なのだ

ということを。

あなたの人生の優先順位は、どっち？

もし、あなたの人生の優先順位が、

• 見栄や世間体よりも、自分の貯蓄や趣味
• 完璧な住環境よりも、お金と心の余裕

であるならば、ビレッジハウスを選ぶことは、何一つ間違っていません。
それは、あなたの人生にとって、最も賢く、合理的で、誇るべき選択なのです。

この記事が、あなたの心を縛っていた「後悔するかも」という名の呪いを解き放ち、自分自身の価値観で、納得のいく住まい選びをするための一助となれば、元住民としてこれほど嬉しいことはありません。

あなたの新しい生活が、素晴らしいものになることを、心から応援しています！