ビレッジハウスとは?

雇用促進住宅とは?入居条件やビレッジハウス、定住促進住宅について調べてみた

雇用促進住宅とは?入居条件やビレッジハウス、定住促進住宅について調べてみた

雇用促進住宅」として知られる低家賃の公営住宅は、2021年までに廃止や民間譲渡が決定しました。

現在は、多くの雇用促進住宅が「ビレッジハウス」として運営管理されています。

このブログでは、「雇用促進住宅とは?」と「現在残る雇用促進住宅について」を紹介し、低家賃で快適な生活ができる元雇用促進住宅「ビレッジハウスについて」もご紹介します。

入居条件や家賃について気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

雇用促進住宅とは?

「雇用促進住宅」とは、労働者が就業するために必要な住宅を提供することを目的として、国が各地に建設した公営住宅の一種です。

低賃金で働く労働者や就業先が遠距離にある労働者など、住宅の確保が難しい人々が利用することができます。

「雇用促進住宅」には、全国に計約1,500棟の施設があり、約35万人が利用しています。(2007年)

近年の老朽化と修繕・維持費の高騰が問題になり、2007年の閣議決定で2021年までに雇用促進住宅を廃止・譲渡することを決定しました。

最終的に、2017年に西ブロックと東ブロックに分けた大規模一括売却が行われ、「フォートレス・インベストメント・グループ」が落札し、低価格賃貸住宅「ビレッジハウス」として入居者の募集を開始しました。

現在の運営管理会社は「ビレッジハウス・マネジメント株式会社」です。

ビレッジハウス・マネジメント株式会社はソフトバンクグループの運営管理会社です。

雇用促進住宅はどんなお部屋?

「雇用促進住宅はどんなお部屋?」ということで、多くの場合、古い建物が使われています。

古くは1960年代から建設された住宅があり、築50年以上が経過している住宅も多くあります。

そのため、畳の部屋があったり、バランス釜と呼ばれる古いタイプのお風呂が残っているなど、映画に出てくるような「古い団地」のイメージ通りの住宅となっています。

どのようなお部屋だったのかは、「建美家」のサイトを参考にしてみてください。

合わせて、ビレッジハウスがどのようなリフォームをしているのかも見てみてね。

雇用促進住宅は現在でも入居できる?

雇用促進住宅は2021年までに廃止・譲渡が決定し、多くは民間会社のビレッジハウスとして運営されています。

しかしながら、地方自治体が引き取った雇用促進住宅も一部あるようなので、現在も入居可能かどうかは各自治体に問い合わせてみてください。

雇用促進住宅の入居条件とは?

雇用促進住宅を引き取った自治体が運営する住宅を例に、入居条件について調べてみました。

移住・定住促進住宅

香川県綾川町では雇用促進住宅を買い取り、「移住・定住促進住宅」として町が管理運営を行っているようです。

  • 入居条件・資格
一般入居者
町内に移住し、又は定住しようとする方
住宅に住所を移すことを確約できる方
世帯全員の年収の1/12が、家賃の3倍以上である方
市区町村税を滞納していない方
ご本人又は同居される方が暴力団員でないこと
  • 家賃など
一般入居者
家賃1階・2階・3階:月額35,000円
4階・5階:月額30,000円
共益費月額1,000円
駐車場月額1,500円
敷金3か月分

意外に高いかも…

定住促進住宅

岡山県勝田郡奈義町では、若者や子育て世代の定住化を目的に雇用促進住宅を取得し、「定住促進住宅」として運営しているようです。

  • 入居条件・資格
一般入居者
町営賃貸住宅に住所を移すことを確約できる方
市町村税等を滞納していないこと(同居者も含む。)
自治会活動、地域活動に参加する方
暴力団、指定暴力団、指定暴力団連合の構成員でないこと(同居者も含む。)
  • 家賃など
一般入居者
家賃1階・2階:月額30,000円
3階:月額25,000円
4階・5階:月額22,000円
共益費-
駐車場月額2,000円
敷金3か月分

地方自治体が引き取った雇用促進住宅は、住民確保を目的として「定住促進住宅」と名前を変更して利用されることが多いようです。

ビレッジハウスとは?

ビレッジハウスとは、雇用促進住宅の多くを買い取ったソフトバンクグループの会社です。

ビレッジハウス・マネジメント株式会社として、元雇用促進住宅を1,000棟以上運営・管理しています。

ビレッジハウスは敷金・礼金・仲介手数料が無料の低所得者向け賃貸マンションで、家賃が安く、派遣やフリーターはもちろん、外国人も積極的に募集しており、審査が甘いことで人気があります。

初期費用が安く抑えられるため、気軽に引っ越しができるのも魅力の一つとなっています。

連帯保証人が不要なのも、頼む人がいない場合には助かる条件です。

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ビレッジハウスの入居条件は?

ビレッジハウスの入居条件については「安定した収入があること」が必要です。

一般的な賃貸住宅の場合、家賃の3倍以上の収入が必要と言われていますが、ビレッジハウスの家賃が比較的安いため、この条件は比較的クリアしやすくなっています。

生活保護や高齢者の年金受給者、無職の方でも入居条件をクリアできる場合があるようです。

ただし、条件によっては敷金の支払いや連帯保証人を付けることが要求される場合もあるため、事前に確認が必要です。

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ビレッジハウスの家賃は?

ビレッジハウスの家賃は、2万円~となっています。

場所によっては1万円台の住宅もあるため、市営住宅や公営住宅、定住促進住宅よりもより安く住める可能性があります。

ビレッジハウスに住んでみた口コミや評判は?

ビレッジハウスの口コミや評判は、賛否両論と言えます。

家賃や初期費用の安さから魅力的な選択肢となっていますが、一方で管理面や建物の設備に問題があるという声もあります。

私は3年半ビレッジハウスに住んでいましたが、家賃の安さの割には快適な生活を送ることができました。

入居前には十分なリサーチをし、自分に合った物件を選ぶことが重要です。

雇用促進住宅を検討している方は、是非ビレッジハウスも合わせて検討してみてくださいね。

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雇用促進住宅についてのまとめ

雇用促進住宅について紹介しました。

雇用促進住宅は、以前は公営住宅の一種で、低所得者向けに家賃が安く設定されていました。

しかし、2021年までに廃止・譲渡が決定し、現在は地方自治体や民間企業が管理する場合が多いです。

その中でも、ビレッジハウスと呼ばれる元雇用促進住宅を運営する会社があり、1万円台からの家賃で住めることが魅力です。

入居条件は安定した収入があることが基本で、生活保護や年金受給者、無職でも条件をクリアできる場合があります。

ただし、敷金や連帯保証人が要求れる場合もあるため、詳細は各自治体やビレッジハウスの公式サイトで確認してください

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