単身赴任が決まって、新しい住まいを探し始めると、「いったいどこを選べば一番賢い選択なんだろう？」と頭を悩ませますよね。特に、家具や家電をどうするかで悩む方は本当に多いです。私もビレッジハウスを出て別の場所に引っ越した経験から、その気持ち、痛いほどよく分かります。

今回は、そんな単身赴任の皆様からのご質問、「ビレッジハウスは家具家電付き賃貸と比べてどうなの？」というテーマについて、元5階住人のリアルな視点から、徹底的に比較検討していきますね。固定費を抑えて、自由な生活を送るためのヒントになれば嬉しいです。

単身赴任こそ「住居選び」が命運を分ける理由

単身赴任というのは、生活の拠点を一時的に移す期間のこと。数年間の限定的な生活になることが多いですよね。

こういう場合、一生住む家を探すのとは考え方が全く変わってきます。大切なのは、「いかに初期費用とランニングコストを抑え、身軽でいられるか」です。もし数年で元の場所に戻る予定があるなら、高額な初期投資や、引っ越し時に処分に困る家具家電は、ただの負担になりかねません。

だからこそ、単身赴任の住居選びは、その後のあなたの経済状況や精神的な余裕に大きく関わってくる、非常に重要なポイントになるんですよ。

【比較検討の土台】ビレッジハウスの強みと特徴

私が3年半住んでいたビレッジハウスについて、まずは基本情報からお話ししますね。私が住んでいたのは5階の最上階でしたが、ここでは一般的な特徴を整理します。

ビレッジハウスの最大の魅力は、何と言っても「圧倒的な初期費用の安さ」です。

• 敷金・礼金が無料
  これが本当に大きいんです。引越しでかかる費用の中で、まとまった金額になりがちなのがこの部分ですから、ゼロというのは非常に魅力的です。
• 更新料が無料
  一般的な賃貸では数年ごとに更新料が発生しますが、ビレッジハウスにはこれがないのも大きなメリットでした。
• 仲介手数料なども基本的に不要
  契約に関わる手数料が抑えられるため、初期費用を劇的に下げることができます。
• 家賃水準が安い
  建物の築年数からくるものですが、周辺の同条件の物件と比べても家賃が抑えられていることが多いです。

これらの特徴を総合すると、ビレッジハウスは「とにかく最初に動かすお金を最小限にしたい」というニーズに完璧に応えてくれる住まいだと言えます。

家具家電付き賃貸とのコスト比較：初期費用VS月額費用

では、本題の「家具家電付き賃貸」との比較に入りましょう。家具家電付き賃貸の最大の魅力は、名前の通り、生活に必要なものが備わっている点ですね。

家具家電付き賃貸のメリットとデメリット

家具家電付き物件を選ぶ場合、メリットとデメリットがはっきりしています。

メリット

1. 初期費用が安い
   家具や家電を新たに購入する費用や、引っ越し業者に運搬を依頼する費用がかからないため、入居初月の負担が軽くなります。
2. 手間がかからない
   自分で選んだり、設置したりする手間が一切かかりません。

デメリット

1. 家賃が割高になる傾向
   その分、月々の家賃に「設備利用料」が上乗せされていることがほとんどです。
2. 設備の質や好みが合わない可能性
   備え付けの家電が古い、サイズが合わない、デザインが好みでない、といったことが起こりがちです。

総コストで考えるシミュレーションの視点

単身赴任の期間が例えば2年間だと仮定して、総コストで比較してみましょう。

A. ビレッジハウスを選んだ場合（自分で家具家電を用意）

• 初期費用
  敷金礼金ゼロなので、敷金礼金なしの格安物件です。（極端に安い物件も多いです）
• 家具家電の初期投資
  冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどを購入する必要があります。新品で揃えると10万円～20万円程度かかるかもしれません。しかし、ここで工夫が効きます。ビレッジハウス時代の私は、中古品やリサイクルショップを活用したり、友人から譲ってもらったりして、数万円に抑えました。
• ランニングコスト
  家賃が安いため、月々の固定費は抑えられます。

B. 家具家電付き賃貸を選んだ場合

• 初期費用
  備品代がかからないため安上がりです。
• ランニングコスト
  家賃が、ビレッジハウスよりも月々1万円～1万5千円ほど高くなるケースが一般的です。

【重要なポイント】

もし月額家賃の差額が1万5千円だとして、2年間住むと36万円の差になります。もしあなたが家具家電を15万円で購入したとしても、この36万円の差があれば、購入した家具を2年間の家賃差額で十分に賄えてしまう計算になります。

さらに、2年後に引っ越す際、自分で購入した家具家電は売却したり、自治体のルールに従って処分したりできますが、賃貸物件に備え付けの家具家電はそのまま置いていくことになります。

私の結論としては、単身赴任の期間が2年以上見込まれる場合は、ビレッジハウスのような初期費用の安い物件を選び、自分で安価な家具家電を揃えた方が、最終的にトータルコストが安くなる可能性が非常に高いということです。

費用を抑えて「身軽さ」を手に入れる工夫

私の経験上、ビレッジハウスで固定費を抑えるには、家電の調達がカギでした。

私が住んでいた時期は、契約開始時のフリーレント期間も活用できたので、初期費用は「敷金礼金ゼロ＋鍵代＋前家賃（1ヶ月分）」程度で済みました。

その上で、家電については、以下のような工夫をしました。

• 中古・リサイクルショップの活用
  特に大型家電（洗濯機、冷蔵庫）は、リサイクルショップで状態の良いものを安く手に入れました。
• ネットのフリマサイト
  電子レンジや掃除機などは、近隣の出品者から格安で譲ってもらいました。
• 「使い捨て」を前提としない
  安くても、壊れにくいメーカーのものを選び、次の住居へ持っていく前提で選びました。

こうして、初期投資を10万円以下に抑えつつ、自分好みの空間を作ることができました。家賃が安い分、浮いたお金を趣味や自己投資に回せるという経済的・精神的な自由を手に入れられたのは、私にとって大きな財産になりましたね。

部屋選びで失敗しないための最終アドバイス

ビレッジハウスを選ぶ際、家具家電付き賃貸を選ぶ際、どちらにしても絶対にやってほしいことがあります。それは、「内見で設備の状態を細かくチェックする」ことです。

家具家電付き物件の場合、備品の見た目が悪かったり、使い勝手が悪かったりすると、毎日ストレスになってしまいます。

一方、ビレッジハウスを選ぶ場合も、築年数が古い分、水回りのチェックや、窓の防音性などをしっかり確認してください。私は5階だったので、上の階の足音には悩まされませんでしたが、階数による違いは確認しておいた方が安心です。

単身赴任は、新しい土地で気持ちをリフレッシュできる貴重なチャンスです。住居選びで悩みすぎて時間を浪費するより、まずはコストパフォーマンスの高い選択肢を検討し、早く新しい生活に慣れてしまうことが大切ですよ。

ご自身の赴任期間や、持参できる家具家電の有無を照らし合わせながら、一番自分にとって合理的な選択をしてくださいね。きっと、新しい場所での生活は素晴らしいものになりますよ。応援しています！