ビレッジハウス・公営住宅・UR賃貸の違いとは?家賃・入居条件・審査を比較

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ビレッジハウス・公営住宅・UR賃貸の違いとは?家賃・入居条件・審査を比較

私が引っ越しを検討している時、なるべく家賃や初期費用を安く抑えたかったため、「公営住宅」「UR賃貸」そして「ビレッジハウス」について調べました。

家賃や入居条件、審査などを比較してみた結果、最終的に選んだのは「ビレッジハウス」です。

「公営住宅」「UR賃貸」「ビレッジハウス」にはそれぞれ特徴があり、家賃や入居条件、審査の厳しさなどに違いがあります。

今回のブログ記事では「家賃・入居条件・審査」の違いを比較することで、お部屋探しの役立つ情報を紹介できればと思います。

目次

公営住宅とは?

公営住宅は、都道府県や市町村など地方自治体が管理する賃貸物件で、低所得者向けの住宅です。

入居者の収入に応じて家賃が調整され、収入が少ないほど低額な家賃で住むことができます。

公営住宅には市営や県営などがあります。

UR賃貸とは?

UR賃貸は、都市再生機構が管理する賃貸物件です。

都市再生機構は、国土交通省の独立行政法人で、簡単に言えば国が管理している賃貸住宅です。

URとは、「都市 (Urban) 再生 (Renaissance)」から来ているそうです。

ビレッジハウスとは?

ビレッジハウスは、ソフトバンクグループ傘下の企業であるビレッジハウス・マネジメント株式会社が運営する賃貸物件です。

この会社は、元々は国の事業で建てられた雇用促進住宅を手頃な価格で買い取り、新しくリノベーションして低額な家賃で提供しています。

  • 公営住宅:地方自治体が運営
  • UR賃貸:国土交通省所管の独立行政法人が運営
  • ビレッジハウス:民間が運営

公営住宅・UR賃貸・ビレッジハウスの家賃の違い比較

次に、「公営住宅」「UR賃貸」「ビレッジハウス」の家賃の違いについて比較してみます。

どの賃貸住宅も全国に対応していますが、今回は例として静岡県での家賃について比較してみます。

賃貸住宅家賃
公営住宅14,000円~
UR賃貸35,100円~
ビレッジハウス17,000円~

公営住宅の家賃

静岡県営の公営住宅について調べてみると、家賃14,000円~で入居を募集していました。

公営住宅の家賃は入居する人の収入で変わってきます。収入が少なければ少ないほど家賃が安くなるので、低所得者でも住むことが可能になります。

家賃は収入から「区分」を算出して決定します。

政令月収所得区分
0円~104,000円1
104,001円~123,000円2
123,001円~139,000円3
139,001円~158,000円4
158,001円~186,000円5
186,001円~214,000円6

例えば、静岡県熱海市にある公営住宅(3DK)の区分を調べてみると以下のような家賃になるそうです。

区分家賃
区分114,000円
区分216,200円
区分318,500円
区分420,900円
区分523,000円
区分623,000円

区分1~3なら1万円台の家賃になり、低所得者でも安心して住める家賃設定となります。

区分や家賃は地方自治体によって違います。詳しくは各都道府県または市町村の公営住宅情報を確認してください。

UR賃貸の家賃

例として静岡県のUR賃貸について調べてみると、35,100円~入居募集していました。

公営住宅が1万円台の家賃に対し、国が運営するUR賃貸は家賃が高く感じますね。

その理由は「独立行政法人都市再生機構法(平成15年法律第100号)第25条」にありそうです。

機構は、賃貸住宅(公営住宅の事業主体その他の住宅を賃貸する事業を行う者に譲渡し、又は賃貸するものを除く。以下この条において同じ。)に新たに入居する者の家賃の額については、近傍同種の住宅の家賃の額と均衡を失しないよう定めなければならない

UR賃貸の家賃は近隣にある賃貸物件と同等の家賃、つまり市場価格で決まるということですね。

なので、公営住宅やビレッジハウスと比較すると、特別安い家賃ではないということになります。

ビレッジハウスの家賃

ビレッジハウスは、雇用促進住宅をリノベーションし、低価格の家賃で提供する賃貸マンションです。

ビレッジハウスの家賃は、公式サイトを確認すると「2万円台~」と書かれています。

実際には1万円台の家賃のお部屋もあるので、場所によっては公営住宅並みの安い家賃で住むことのできる賃貸住宅となっています。

例として静岡県掛川市にある「ビレッジハウス岡津」は17,000円の家賃となっていました。

家賃比較(例:静岡県の場合)
  • 公営住宅:14,000円~
  • UR賃貸:35,100円~
  • ビレッジハウス:17,000円~

「公営住宅(家賃が安い) < ビレッジハウス < UR賃貸(家賃が高い)」という感じですね。

公営住宅・UR賃貸・ビレッジハウス 審査・入居条件比較

公営住宅・UR賃貸・ビレッジハウス、それぞれ家賃が違いましたが、入居条件や審査についても違いがあります。

共通しているのは、「礼金・手数料・更新料」が無料であるという点です。

入居条件公営住宅UR賃貸ビレッジハウス
礼金
手数料
更新料
無料無料無料
敷金必要
3か月分
必要
2か月分
無料
管理費
共益費
必要必要なし
保証人必要
不要増加中
不要不要
募集抽選先着先着
収入一定の収入以下家賃額の4倍安定した収入

ビレッジハウスでは、「敷金」が無料となります。

敷金は家賃滞納時の補償金であり、退去時に原状回復代として差し引かれます。

ビレッジハウスではこの敷金が不要となりますが、収入状況やペット飼育の有無によっては必要な場合もあります。

また、「共益費」もビレッジハウスでは無料です。共益費は建物の管理に必要な費用で、毎月の家賃にプラスして支払います。

「保証人」はビレッジハウス・UR賃貸で不要です。最近では公営住宅でも不要となるケースが増えているようなので、最新情報は地方自治体に確認が必要です。

「募集」の方法は、UR賃貸・ビレッジハウスは先着順ですが、公営住宅は抽選が行われます。競争倍率は数倍から数百倍に及び、入居には運も必要となります。

「収入」に関しては、公営住宅は一定の基準以下UR賃貸は家賃の4倍の収入がないと住むことができません。

ビレッジハウスの収入条件は公開されていませんが、安定した収入があれば審査に通る可能性が高いと考えられます。

その他の審査・入居条件

公営住宅やUR賃貸には、他にも細かい審査や入居条件が多数あります。中でも気になったものをいくつか抜粋します。

公営住宅の審査・入居条件
  • 持ち家がないこと
  • 現住所もしくは勤務先が市町村内にあること
  • 同居する親族が居る
  • 市民税・県民税などの税金を滞納していない

公営住宅は低収入・生活困窮者向けの賃貸ですが、税金滞納していると審査に落ちてしまいます。また、同居する親族が必要なので、単身者が公営住宅の審査に通るのは難しいそうです。

UR賃貸の審査・入居条件
  • 家賃を1年~10年前払いすることで申し込める
  • 貯蓄が家賃の100倍あれば申し込める

UR賃貸は収入が家賃の4倍ないと審査に落ちてしまいます。

収入が足りない場合、家賃を前払いすることで賃貸契約することができます。また、貯蓄が家賃の100倍ある場合も契約できます。

この前払いや貯蓄の方法を使えば、無職であっても賃貸契約することが可能だそうです。

必ず必要な条件

公営住宅・UR賃貸・ビレッジハウスの入居条件として、絶対に必要なのは緊急連絡先です。

たとえ収入などの条件をクリアしていても、緊急連絡先がない場合、審査が進まないことがあります。

最近では様々な事情や高齢などで連絡をとれる親族がいないというケースも増えています。

その際には、知人や会社、支援団体などが代替として考えられます。

ただし、最終的な判断は審査を行う側に委ねられるため、緊急連絡先に困難がある場合は各管理会社に相談してみることが重要です。

公営住宅・UR賃貸・ビレッジハウスの違いや比較のまとめ

公営住宅・UR賃貸・ビレッジハウスの違いや比較について紹介しました。

公営住宅やUR賃貸は公的な機関による運営で、そのため条件や審査が厳しい印象があります。

一方で、ビレッジハウスは民間運営で、フリーターや高齢者、外国人など、多様な層を積極的に迎え入れる低価格な賃貸マンションです。

入居審査も柔軟で対応力が高い印象があるので、公営住宅やUR賃貸が難しそうな場合には、ぜひビレッジハウスにお問い合わせしてみてください。

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